ジャニオタがネタバレするKING OF PRISM -PRIDE the HERO-
面白かった。輝いていた。最高だった。
前作、『KING OF PRISM by PrettyRhythm』を見たとき、これは人に伝えねばならぬとジャニオタ向けに紹介文を書いた。この気持ちに偽りはないが、ただ今回はどうだろう。ジャニオタに見てほしいというのは少し違うかもしれない。会場内にジャニオタはいるが。
キンプリ(映画)4回目。映画ここさけの予告が流れた時に「ケンティー!!!」と叫んだオタクがいたので偶然セクゾン薔薇ペンラを持っていた私は「セクシー!!!」と言った。最早キンプリ(映画)はセクゾンの現場と言っても過言ではない
— 那菜 (@st_riri) 2017年6月25日
ちなみにこれが映画キングオブプリズム、通称キンプリ(映画)に挑むジャニオタの装備です。セクゾン薔薇ペンラの下はガムシャラペンラのカイちゃん色を借りてヒロ様の黄色い薔薇に、じゃんぷちゃんの仮面ペンラは法月仁が風呂入ってる所の為に、キンプリ(ユニット)ペンラは面白いので持っています pic.twitter.com/YGEUwIeJ1c
— 那菜 (@st_riri) 2017年6月25日
速水ヒロくん(このブログを見ている人にわかりやすく説明するなら、山田涼介と中島健人が結婚して生まれた子供みたいな性格をしている)がプリズムキングカップというトップアイドル(作中表記:プリズムスタァ)を決めるためのフェスに挑む話だ。
この話の核となるのは、キングは何を信じるか?というところだ。何のためにスタァに、更に王へとなるのか。速水ヒロくんは、執着とプライドでスタァになった人だ。
自分のシンメ(神浜コウジくん。グループから離脱しアメリカに留学し最終的に充電する音楽の才能に満ちた男。彼女がいる)の才能を証明したいとスタァの道を一人暴走、シンメと道を違えることになった後も残りのプライドで爆走していたがある日ポッキリ折れてまたシンメに拾われるという道をたどったヒロ様は、お世辞にも精神的に安定しているスタァとは言えない。しかし元スペオキでグループ内でもエース格を務めるその才能から、事務所は彼に期待せざるを得なかった。そんな中、シンメ(神浜コウジくん。グループから離脱しアメリカに留学し最終的に充電する音楽の才能に満ちた男。彼女がいる)がアメリカに留学、所属する3人グループのもう1人のメンバー(仁科カヅキくん。有名な男オタを飼ってる)も事務所を退社してしまう。
速水ヒロくんは自分のファンを黄色のバラに見立て、多くのファンに平等にエリアファンサを行う王子様系アイドルである。彼は多くのファンに自らのエネルギー(これが有名なプリズムの煌めきです)を分け与えるが、彼はファンからエネルギーをもらっていない。(少なくとも作中にオタクを気にかけている描写はない)つまり彼にとってはメンバーの存在がエネルギーそのものであり、メンバーたちと一緒に踊れて楽しい!という思いを力に変えて我々オタクに届けてくれているに過ぎない。ちなみに彼は高校三年生の男の子だ。
この世には単独で輝けるアイドルがいる。しかしその一方で、グループ内がうまくいっていないこと、事務所の政治問題で揉めていることなどでその輝きを失いかけてしまうようなアイドルもいる。
速水ヒロくんが出場しなければならないプリズムキングカップは、グループでの出場が許されていない。彼は事務所の期待を背負い、一人でソロ曲を歌わなければいけなかった。そして彼はある決断をする。自分の煌めきでメンバーの幻影を召喚し、3人で歌いだすのだ。
これがどれだけ凄いことかといえば、ミステリーヴァージンのPVで山田涼介がじゃんぷちゃんの幻覚を全員召喚して9人で歌うとか、男 never give upで佐藤勝利が聡マリの幻覚を召喚して(キラキラした衣装付き)5人でMステ出るとかそういうレベルの話だ。
私たちは時々不安になることがある、沢山お金も貰えるから、いい生活ができるからと言ってこんなにオタクからもメディアからもその辺の人からも好き勝手言われて、それでも自担はどうしてこんなに輝いてくれるのかと。
しかし速水ヒロくんは王になる。王の孤独をはねのけて。