MORSE大千秋楽おめでとうポエム

オスカーとエリはキスをする。小瀧くんと水上さんはしない。

この舞台が幕を開けた初日、オスカーとエリがキスをして、私の頭からオスカーが吹っ飛んだ。えっ、この舞台が小瀧くん初のキスシーン!?添い寝するとは確かに発表があったが!いやでもブラブラの照史くんを思えば…いやまだ19歳なのに!?いや裕翔くん*1も確かに19歳の時だった……相葉さんはもうすぐ33歳でまだまともなキスシーンがないよ!?あっしてない…?してない!キスしてるふりだ!

ギリギリ背中を座席の背もたれにくっつけたままでいたところが私を人間たらしめる最後の砦レベルの動揺の中、爆発した頭で目を逸らさず二人を見つめる私に「してない」という微かな声が届いた。後ろに座っていたかわいい女の子だった。横で連番していたご友人の方に向けて叫んだだろう小さな音に、関係ないにも関わらず私は思わず大きく頷いた。あの瞬間漏れ出た「…してない!」という客席の声は、あまりにもリアルに満ちていた。知らない人間を頷かせるような力があった。めちゃめちゃエモかった。正直言って、アイドルとファンの恋が、少年とヴァンパイアの恋を超えたと思った。ステージの上で起きたことに対する反応を、ステージの上の人間が誰も超えることができないんじゃないかとどきどきした。

私は小瀧くんが好きだ。小瀧くんが愛に包まれているのが好きだ。だから小瀧くんが好きな人が好きだ。小瀧くんが好きな女の人たちが、キラキラの服を着て髪を巻いて風の音と鳥の鳴き声の中で静かに開演を待っているのが好きだ。

 

うえすとさんは週3という中々の多さでメンバーランダムのレギュラーラジオを持っている。MORSEが発表されてから、うえすとさんは何回も宣伝をしてくれた。小瀧くんがいない回でも何度だって喜んでくれた。流星くんからは「望なら愛される座長になれる」とメッセージをもらった。東京公演にメンバー全員見学に来てくれた。なんでか分からないけれど濱田くんは2回も来た。

制作発表の日、「ヤバい…ヤバい…」と呟きながら一人で控室をぐるぐる回っていた小瀧くんは、「日常生活で役作りとして意識していることはありますか?」と聞かれて「寂しくない状況を作らないことですね。友達と一緒にいるとオスカーの孤独感を味わえないと思うので、舞台が終わるまでは会わんようにしようかと。寂しがりやなんでめっちゃつらいですけど、役のために必要な経験やと思うので!」と返した。

愛される座長は今日で愛される世界に戻っていく。オスカーとして得た経験をお土産にして。

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*1:エバラ