【※MORSEネタバレ】小瀧くんは服を脱いだら裸だった

※原作小説・映画共に未読(これから見る)

※舞台見てないけど見に行く予定のない人のためのあらすじ

  • いじめっ子「おしりぺんぺん」
  • 小瀧くん「えーん><」
  • 隣に住んでるエリちゃん「反撃したら?」
  • 小瀧くん「分かった。えいっ」
  • いじめっ子「ギャーーー」
  • いじめっ子の兄「殺すぞオラ」
  • 実は吸血鬼だったエリちゃん「がぶっ」
  • いじめっ子の兄「ギャーーー」
  • 小瀧くん「逃げよう」
  • キモオタとしてすごく共感できるホーカンさん「エリはマジ天使」

 

 

小瀧くんの主演舞台MORSEが、とうとう昨日初日を迎えました。自担の主演舞台って皆さん経験されたことあります?私は初めてです。公演当日新宿まで出た瞬間緊張しすぎて体調不良になりルミネのトイレ占拠してました。新大久保の街もめっちゃギクシャクしながら歩きました。グローブ座に向かう途中でHey! Say!JUMPちゃんのセブンイレブンのくじ引いたら面白いんじゃないかと思って探してたんですけど(人生の判断基準を面白そうかどうかで決めている)コーナーに小瀧担のお姉さんたちが群がってただけでくじを導入している店が見つかりませんでした。無念。

 

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いやー、小瀧くんってデカいじゃないですか。身長184cm、体重はこの間70kgって言ってましたっけ。スラムダンクかよっていう。黒子のバスケだったら常識の範囲ですかね。小瀧くん本人も、会見などで「12歳の雰囲気が出ていましたか?身長が184cmあるので、最初に聞いた時はキャスティングミスかと思いました」なんて言ったりしているんですが、いやはやこれが大変よく似合っている。正確に言えば12歳のいじめられっこの男の子である主人公・オスカーが小瀧くんのためにカスタマイズされているとでもいうのでしょうか。

具体的に言いますと、まずは冒頭のシーン。近くに出没した「豚を屠殺するように血を流させて人を殺す殺人鬼」のニュースを見たオスカーの母は、外へ出かける息子を心配して帽子を被せてあげようとするのですが、届かない。

小瀧くんがしゃがんであげて、被せてもらいます。開幕からこれ。

そう、この舞台、すごく難しいんです。小瀧くんに対する萌え要素の噛み砕き方が的確すぎるんですよね。隠れられそうで隠れてない、絶妙なサイズの箱の陰で様子をうかがう小瀧くん、跳び箱を飛んでお尻に挟まる体操服。プールの中でいじめっこに頭を押さえつけられ、ふわりとまくれ上がる水着から見える足。涙がこぼれる度やっぱりなんか丸くなっていく頬。ズボンを下ろされ四つん這いで無理やりお尻を叩かれ、冬の設定で厚い服を着ているにも関わらず、直前のプールシーンで拭いきれなかった水が髪からそっと滴り落ちるさま。新規の私が短い期間に学んできた、あ、これはみんな好きそう、というラインをナイフで次々と刺していくのと並行して、ピュアで物悲しいストーリーが進みます。

ジャニーズ主演の舞台なんてどうせイケメン目当てなんでしょ?(私はこの考え方も嫌いですよ。まず根本的にイケメン目当てに舞台来たっていいだろ!!!)という甘さを一切許さない、言うなれば本気の、全身全霊で練りこまれたファンサービス。そして切ないラブストーリー。まるで己の精神が分裂していくような感覚で、見終わった後はとにかく疲れます。ストーリーをきちんと追っている私が小瀧くんの繊細な表情と演技に泣いている一方、キモオタの私が小瀧くんの露わになったふとももを防振双眼鏡でガン見しながら号泣している女という自分を傍目から冷静に見つめているような、なんともいえない気持ちになるからですかね。そう、知っていますか皆さん。真面目に聞いていただきたいんですけど、小瀧くんって実は服を脱いだら裸なんですよ。めちゃくちゃエロいですよね。いやいや、このブログを見ていただいている方、何人いらっしゃるか分かりませんが、あなたは本当に「人は服を脱いだら裸だ」ということを意識して生きていますか。私は昨日、このMORSEという舞台を見て初めて、その意味をきちんと理解しました。人は、服を脱いだら裸なんです。

 

我々ジャニオタは普段、ジャニーズが服を脱いだらキャーと言えという規範の元で生きています。かっこよく美しい男の子が、我々を喜ばせようと思い行動を起こしてくれたことに対する感謝、そして称賛の意味を込めて歓声を送っているわけです。

舞台中小瀧くんは、もう尋常じゃない数脱ぎます。無理やり脱がされたりもします。本当に冬がテーマなんだよね?海で起こったひと夏の恋ってわけじゃないんだよね?って疑問に思うくらい脱ぎます。いじめっ子の裸を見せられかけたりもします。ヒロインのエリちゃんも脱ぎます。その中で気付くのは、いじめられっ子の少年が、一枚一枚、誰に見せるわけでもなく服を脱いでいくさまの、なんと貧相なことでしょう。確かにその身体は小瀧くんなのです。なんといっても乳首がずれていますし(※小瀧くんは左乳首に比べ右乳首が指一本ほど下に存在しています)、にも関わらず服を脱ぐということが、こんなにも弱く見えるかと。我々は日常的にイケてる少年たちが上半身あけっぴろげているのを特にありがたがることもなく摂取していますが、本来裸というものは親しい人間のものしか見ることができません。それから外れたとき、服をまとわない姿というのはどういう意味になるかなんてことを、ちょっと改めて考えたりしました。

あとはなんでしょうね、MORSEという舞台のそこかしこから、いい意味で小瀧くんを感じるんですよ。もちろん演技をしていて、小瀧くんはオスカーという少年にちゃんと見えるし(でもエリ役の水上京香さんはもっと幼い子供に見える、このひとすごい!あと美人!)、場にもなじんでいるんですけど……新聞などでも採用されてて小瀧くんが割と前から言っているプールのシーン、いじめっ子のお兄ちゃんにプールに落とされてから、およそ一分。エリが助けてくれるまで、本当に水の中で沈んでいなければいけない。オスカーにとっては突然で恐ろしい事件。でも、小瀧くんにとっては一か月練習し続けてきた山場。頭を押さえつけられる寸前、落ち着いて、でも少し慌てたような顔で、水面を見つめて大きく大きく息を吸うんです。その瞬間、小瀧くんも、初日からキャメルのコートに茶髪巻いてハーフアップにビッチリ整えてきた小瀧担たちも、オスカーをおそらく忘れている。その光景にいちばんぐっと来てしまった自分がいるんですよね……そうでしたそうでした、小瀧くんの初主演舞台、一番最初のセリフ、気になりませんか?この舞台の幕を開くのはガラスケースの中に前述のとおりパンツ一枚で閉じこもったオスカーが中央で、客席に向かって叫ぶ、

「何見てんだよ、豚!!!」です。

面白くないですか?誰に向かって言っているんでしょうね。

 

news.morse-stage.jp

 

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